カプースチン 24のプレリュード Op.53

「24のプレリュード」(作品53)は、ショパンやショスタコーヴィッチなど他の作曲家と同様に、五度圏をめぐる配置で並べられています。すなわち、第1曲がハ長調で始まり最後の第24曲がニ短調で終わります。 24曲の大半が12分と短く、初級後半から弾けるもので、それぞれにブルース、バラード、スウィングあり、ジャズスタイルのショーケースのような変化に富んだ味わい深いピアノ小品です。
ロシア生まれのピアニスト・作曲家カプースチン(1937)はモスクワ音楽院在学中よりロシア伝統のクラシック音楽を学ぶ傍らジャズを研究し、魅力あるジャズのイディオムとクラシック音楽の普遍的な構成美というものを見事に融和させ、独自の作曲語法を確立しました。
楽譜を丹念に読んでみると、厳格なクラシックのスタイルで書かれており、ジャズのアドリブのようなところまでも、聞こえる音の細部までが全て音符になっています。彼の音楽は、譜面上の記譜はもちろんリズムやテンポにも厳格であり、知的で緻密な作曲技法と類い希な音楽的センスを持ち合わせ、さらにはこの作曲家の暖かい人間的魅力に彩られているようです。
出版に際し、作曲者自身によって各曲の解説や運指の書き込みがなされ、楽譜の見直しが行われました。その結果従来のオリジナル楽譜に散見された間違いや曖昧な記譜など細部に至るまで訂正が加えられ、さらに部分的に音の改訂も行われました。 特にこの楽譜によって初めて公開された作曲者の運指と解説には新しい発見も多く、作曲家でピアニストであるカプースチンの卓越した演奏技術を知る上で貴重であり、また作品と演奏の両面から深く勉強するという意味でも、学習者やピアニストにとっては二重の喜びとなるでしょう。
一度出会うと聴く者弾く者の心をとらえてはなさない、そんな不思議な魅力をもつカプースチンの音楽。 新しいレパートリーをお探しの方々にはきっと待望の曲となるでしょう。
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税込価格 ¥2,640(本体 ¥2,400)
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出版社 (株)全音楽譜出版社 ジャンル 作曲家別ピアノ曲集
編・著・監修
グレード 刊行日 2004/11/20
総ページ数 107ページ サイズ 30.3
厚み 重さ
版型 菊倍 絶版(再版予定) 絶版
編成
掲載曲