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「作曲家と出会う」シリーズ 著者 ハンス=ギュンター・ホイマン氏 インタビュー 「作曲家と出会う」シリーズ日本語版刊行によせて
●ピアニストに包括的なコンセプトを ―― 「作曲家と出会う」シリーズは、作曲家自身の生涯や、当時の時代背景の解説に多くのページが割かれていたり、幅広いジャンル作品を収録していたりと、とてもユニークで魅力的なシリーズですが、このシリーズはどのようなアイデアから生まれたのでしょう? このシリーズにおける私の考えは、「ピアニストに包括的なコンセプトを提供すること」―― つまり、このシリーズを通じて、偉大な作曲家ひとりひとりの全てを総合的に理解する手助けをすることです。そのため、これまでの教本・曲集にはない、さまざまな工夫を凝らしてあります。 ![]() 「モーツァルトの生涯」のページより。 このように、美しい肖像画や図版がふんだんに 盛り込まれています。カラーでお見せできますよ!
―― ユーザーからはどんな反響が寄せられていますか? 専門家からの素晴らしい論評と、ピアノ講師やプレイヤーからの熱狂的な反響に加え、海外の音楽出版社がこのシリーズの翻訳版をすでに出版したところもあり、また翻訳したいと興味を持ってくれているところもあります。
―― その海外出版社とは? つい最近、フランスのHenry Lemoine社から、このシリーズの翻訳版が出版されたところです。同様に、中国・上海、イギリスやイタリアでも、それぞれ出版が予定されています。 ●教材選びで重要になってくるアレンジ ―― ところで、ホイマンさんはピアノの先生でもいらっしゃるそうですが、ドイツではどのようなピアノレッスンが行なわれているのですか? ドイツでは、あるピアノの先生は伝統を守りながら、レッスンのほとんどを指の練習、練習曲の演奏、原作文献の研究に分けて生徒に教えます。一方、あらゆる種類の音楽(クラシックからジャズ、ポップス、ロックまで)をやるのが好きな先生もいます。そのような中でも、この20年間、現代的方法を用いた私の著書の数々が多くの方々に使用されてきたことは、とてもうれしいことだと思っています。 ―― ドイツでは、ほとんどのピアノの先生とプレイヤーがホイマンさんの教材を使用されるそうで、シリーズ全体でミリオンセラーになっているともうかがっています。その人気の秘密には、ホイマンさん独特の素晴らしいアレンジがあるのではないかと思うのですが、アレンジで心がけていらっしゃることは、どのようなことでしょう? そうですね…… 私はピアノレッスン用の音楽の作曲やアレンジを通じて、子ども、そして大人の願いを実現させてきましたが、ピアノレッスンに関しては、ジャズやロックをクラシックと分け隔てなく扱うということは、とても重要なことだと考えています。 ![]() LPOイチ押しのアレンジ、 チャイコフスキー「交響曲第5番」。 思わずうなる仕上がりです。
●あらゆる種類の音楽を総合的に教えることが大切 ―― これからのピアノレッスンでは、どのようなことが大切になってくるとお考えですか? 現代のピアノレッスンにおいては、音楽理論、音楽や作曲家についての情報、即興的作品など、全てのことを理解させるべきだと私は考えています。また、ロック、ポップスや、クラシック音楽の興味深いアレンジ作品などは、初心者がピアノを弾くことの楽しさを知ることや、彼らの視野を広げるためにとても有効です。 ―― なるほど。では最後に、日本のピアノの先生へメッセージをお願いします。 あらゆる種類の音楽をピアノで弾くことで生徒たちを楽しませることは、とても素晴らしく興味深いことです! 教材としてこのシリーズを効果的に使うには、先生自身もピアノに関わるクリエイティブな仕事や生活の中で、作曲家達とより近い状態にアクセスしやすくしておくことだと思います。 ( 完 ) |