2001.3月 第24号
新学期の導入教本、
どう選ぶ?
LPO編集室 編
寒かった冬ももうすぐ終わり。いよいよ新学期がやってきます!
ということで、今号は新学期には欠かせない「導入教本」を特集。人気商品、定番商品を、次の項目でチェック!
Tテキスト制作意図
Uどう進んでいく?
V価格帯
Wイラスト・装丁
X公開講座の有無
♪「バーナム ピアノ テクニック」
(E・メイ・バーナム 著/中村菊子 訳・解説/全音 刊)

テキスト1〜4巻。その他「ミニブック」
「導入書」「全調の練習」で構成。
対応ミュージック・データあり。
T.ピアノを弾く上で欠かせない「強い手」と「柔軟性の
ある指」を作ることが目的。それぞれの練習曲に身
体の動作を表す楽しいタイトルとイラストが描かれて
いて、イメージしながら楽しくテクニックをつけること
ができます。
U.大譜表で、ミドルCを中心に音域を広げていきます。
同じタイトルのものが各巻出てきますが、巻数が進
むにつれて音符も細かくなり、高度なテクニックへと
移行していきます。
V.600円〜1000円(各巻異なる。)
W.全曲にそれぞれ、タイトルにちなんだシンプルながら
分かりやすいイラストが描かれています。
X.全国各地にて開催されています。
♪「ぴあのどりーむ」
(田丸信明 著/学習研究社)

テキスト1〜6巻、
「ワークブック」「レパートリー」各1〜6巻、
「ピースレパートリー」1〜12巻。
T.ピアノを習いはじめた生徒が途中で挫折しないため
のポイントが随所に書かれたテキストです。1曲ごと
に指導のアドバイスがあります。
U.全体的にごく緩やかな構成。ミドルCにより、“ド”
から少しずつ音域を広げていきます。両手弾きにな
るまでは、全曲伴奏付き。A巻の途中まで歌詞がつ
いています。
V.各1400円
W.永田萌さんの色彩豊かなイラストが効果的に配置さ
れ、ページを開くのがとても楽しいテキストです。
X.全国各地で開催されています。
♪「ピアノランド」
(樹原涼子 著/音楽之友社)

テキスト1〜5巻、対応CD、ミュージックデータ。
その他、「たのしいテクニック」「コンサート」ほか。
T.「はじめから音楽を」をモットーに、どんなに短い曲で
も、弾ける音が少なくても、メロディ、リズム、ハーモ
ニーの美しさを味わえるよう、全曲連弾になっていま
す。(「指のれんしゅう」も伴奏つき!)
U.“ミドルC”から大譜表の上下に音域を広げていきま
す。1巻はメロディのみ、2巻より両手弾きに。3巻ま
では全曲歌詞つき。4・5巻になると、ソロも出てきま
す。
V.各巻1300円。
W.はっきりした色づかいの楽しいイラスト。レッスンを盛
り上げる大切な要素です。
X.楽器店でも開催のほか、著者主催の「マスターコー
ス」も。
♪「バスティン ピアノパーティー」
(J・バスティン 他/東音企画)

「ピアノ」(テキスト)A〜Dの全4巻。
その他、「聴音と楽典」(理論)、「パフォーマンス」(曲集)を
はじめ、併用教材多数。
T.数あるバスティンシリーズの中で、3才以上を対象
に、他のどのシリーズより内容をやさしくかみ砕きま
した。
U.A巻では右手、左手の認知から入り、「プレ・リーディ
ング」というリズムと音の高低によって読譜する方法
を取っています。B巻から移調奏を行ない、五線譜に
入るのはC巻から。また、全調のおさらいはD巻で行
います。
V.各巻1100円
W.さすがアメリカのメソッドらしく、ダイナミックでカラフ
ルなイラストです。どちらかといえば男の子向きか
も。
X.全国の楽器店をはじめ、各地にて講習会・研究会が
行われています。
♪「うたとピアノの絵本」
(呉 暁 著/音楽之友社)

「みぎて」「ひだりて」「りょうて」の3巻で構成。
その他、対応CD、連弾版楽譜あり。
T.ピアノへの導入を、歌を歌うように自然に身につけ
ることが目的。それぞれの曲はすべて歌詞つきで、
言葉の抑揚と旋律の動きが一致するように作られて
います。
U.本文は旋律のみ。音域は3巻を通じてミドルCから上
下に5つ。シンプルなテキストだけに、歌詞で歌う、ド
レミで歌う、ピアノで右手、左手、両手で弾くと、年齢
に応じてさまざまな使い方ができます。
V.各1300円
W.“絵本”にふさわしく、やさしい色づかいのイラストが
全ページにたっぷりと。また、譜面もすべて味わいの
ある手書きとなっています。
X.今年からは都内近郊を中心に開催予定です。
♪「ピアノひけるよ! ジュニア」
(橋本晃一/ドレミ楽譜出版社)

「テキスト」「ワークブック」各1〜3巻、「レパートリー」A〜C巻。その他、「ピアノひけるよ! シニア」が。
T.「知ってる曲でどんどん弾ける」の副題通り、子ども
たちの知っている曲を教材として取り上げ、子どもの
「やる気」を損なわないように進めていきます。弾い
ているうちに基礎的な読譜力、テクニックを身につけ
てしまおうという狙いがあります。
U.1巻では、まずは2つの黒鍵を弾くところからはじめ
て、徐々に音域を広げていきます。弾ける音が少な
くても楽しみを持って弾けるよう、先生の伴奏付き。
2巻の途中から両手弾きに。
V.各1000円
W.カラフルなイラストです。男の子にもオススメ。
X.全国各地にて開催されています。
♪「みんなのグローバー・ピアノ」
(D・グローバー 他著 ヤマハ)

「はじめてのピアノ」「導入編」、1〜4巻で構成。その他、「テクニック」「併用曲集」「読みと耳のトレーニング」「ソナチネ・アルバム」がある。
T.「グローバー・ピアノ教育ライブラリー」の内容を更に
充実させ、カラー版に。曲をたくさん弾くことを通し
て、豊かな音楽性を身につけることが目的。
U.ごく緩やかな進み具合。「はじめて〜」は全て五線譜
なし。「導入編」から五線読みに。この巻で片手弾
き、両手弾きへと移行する。それぞれの項目に学ぶ
べき事柄が記されているので、生徒はもちろん、先
生の指導上のアシストにも。
V.900〜1100円(各巻異なる。)
W.カラー版になり、楽しさ度はアップ。楽譜とイラストが
品よく配置されています。
X.現在は開催されていません。
♪「おんぷの学校」
(江口寿子 著/全音楽譜出版社 刊)

全1〜6巻。その他、シリーズとして「ピアノの学校」
「スケールの学校」がある。また、補助教材も多数。
T.音楽的自立のための基礎的な力を、楽しく総合的に
身につけることが目的。音符のかたまりをパターンと
して覚える「かたまり読み」を提唱、読譜力を徹底し
て習得します。
U.幼い子でもつまずきのないよう、「白と黒」「右と左」
「2つと3つ」の認知をはじめとし、読譜以前の段階
から注意深く進んでいきます。実際に五線を読むの
は3巻から。また、このシリーズが終わると、次は「ピ
アノの学校」→「スケールの学校」へ進みます。
V.各巻1400円。
W.本文はカラーページではありませんが、イラストに自
分で色を塗ったりと、自由な遊び方ができます。
X.地元(東京・豊島区)を中心に行われているほか、一
音会講師によるセミナーが全国で開催されていま
す。
♪「Miyoshiピアノ・メソード」
(三善 晃 著/カワイ出版)

テキスト1〜8巻。併用曲集として「ひびきの森」が。また、演奏収録CDが、ビクターより出ています。
T.「心と体の表現をピアノに伝え、生きた音楽をのびの
びと体験する」ことが目的とされている。そのため、1
巻では写真を多用し、美しい響きを作るための手、
腕、体の状態について細かく配慮。
U.全体的に緩やかな構成。読譜に入るのは2巻から。
1巻では、ピアノに出会うこと、ピアノに触れることを
第一目的とし、ミドルCを片手ずつ弾くことから始め
ます。また、連弾譜も多く掲載、まさに響きを楽しむ
ことができます。
V.900〜1500円(巻数によって異なる)
W.ピアノの椅子に座る、指を鍵盤上に触れるなど、写
真を使って説明しているのはこの教本だけです。
X.全国各地にて開催されています。
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