2007.3月 第96号


ヤマハミュージックメディア

ポピュラーピアノ教本

ファースト・ステップ[上・下]
〜往年のヒット曲で学ぶ、大人のためのピアノ教本〜

(宮本満栄 著/各1995円 好評発売中)

宮本満栄

 
 ポピュラーピアノ教本「ファースト・ステップ」[上・下巻]は大人の初心者のための教本です。
 大人の生徒さんに、何を、どういう順序で、どのように教えたらいいかというのは、先生方にとって、常に頭の痛い問題だと思います。大人の教本は、昔に比べればはるかに数も増え、それぞれが使いやすいように工夫されていますが、レッスンの現場での最大の悩みは、それらをどう組み合わせ、どのようにつないでいったらいいのかという点にあるのではないでしょうか?
 先生方のそのような悩みを解決するためには、レッスンを進めていく上で軸がしっかりしているもの、基礎からの積み重ねがきちんとできるもの、さらに他の教本や曲集と併用しやすいものを作ることが必要だと考えました。
 大人の生徒さんに基礎からしっかりと力をつけていってほしいと願っておられる先生方に、是非使っていただきたい教本です。
 
では、この教本の特長を簡単にご紹介します。

[本気で上手になりたい人のための教本]
 大人のための教本は、気軽に取り組めて、しかも楽しいというのが一番だと思いますが、そのような教本ばかり選んで使っていると、長くやっているわりにはちゃんとした演奏力が身につかない、という結果に終わってしまいます。
 ピアノを弾く上において、テクニックの練習を積み重ね、応用力をつけていくことが大切なのは子どもも大人も同じです。この教本は短いパターン練習を数多くこなすことによって、ポピュラーピアノの基本的な奏法をマスターし、各レッスンの最後にそれらのパターンを応用した曲を弾くことによって仕上げをする、という形になっています。

[各レッスンごとに練習項目を設定]
 何の練習をしているのか認識できないまま、だらだらと練習曲を弾いていくのは誰だって退屈です。自分が今、何の練習をしているのか、何が身についたのかを確認しながら練習を進めていけば、生徒さんもそれほど練習曲をいやがらないはずです。
 練習項目がはっきりしていれば、生徒さんのレベルに合った箇所から始められますし、足りない所だけを補って先に進むこともできます。また、他の教本や曲集も併用しやすくなります。

[団塊の世代と、それ以降の世代向けの選曲]
 これからもし団塊の世代の生徒さんが増えてきたら、どんな曲が載っている教本を選びますか? これから六十代を迎えようとする人たちはクラシックはもとより、ロック、フォーク、イージー・リスニング、さらにはジャズまで、あらゆる音楽を青春時代に聴いてきた人たちです。ひょっとすると先生方より音楽に詳しい人もいるかもしれません。この教本にはそのような世代の人たちが懐かしい思いで弾けるような往年のヒット曲をたくさん取り入れ、しかもバンドやオーケストラと一緒に演奏している雰囲気を味わってもらえるようにカラオケCDもつけました。ギターが好きという生徒さんには特にお薦めです。

[文字も音符も見やすい大きさ]
 少し説明書きが長くなっている箇所もありますが、文字が大きく見やすいので、少しも煩雑に感じません。老眼鏡のお世話になっている人たちにもじゅうぶん使える教本です。
 
 以上がこの教本のおおまかな特長です。生徒さんのみならず、初めて大人を教える先生方にとっても大変使いやすい内容になっています。今後さらに補助教材を充実させていく予定ですので、是非レッスンにお役立てください。

宮本満栄(みやもと・みちえ)
北九州市立大学文学部国文学科卒。フリーのレスナーとして初心者からプロまでの指導にあたるかたわら、自己のジャズトリオを率いて地元を中心にライブ活動を行なっている。また、作曲、編曲も手がけ、92年にオリジナル組曲「ALASKA」、03年に続編「A Breath of Wind」を自主制作CDとしてリリース。現在、「生徒一人一人の楽譜選び」の講師として全国各地で講演中。



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