2004.8月 第65号


ドレミ楽譜出版社


バイエル後半〜ブルグミュラー程度
名曲を弾くための
ピアノ・ペダリング入門
(千代田明子 編/1050円)

千代田明子

 皆さんは生徒さんが初めてペダルを使う時、どのように教えていらっしゃいますか? 生徒さんにわかりやすく説明するのは、意外と難しくありませんか? 私もあの手この手を使い、知恵をしぼり、レッスンでどのように伝えれば理解しやすいかを長年考えてきました。

  一方で、子どもの頃にピアノを習った経験がある再開者のレッスンをしていると、ほぼ全員に「ペダルを使うことに苦手意識があり」「何となくペダルを踏んでいる」ことが分かりました。でも本当はペダルを使ってカッコよく演奏したいのです。「これは何とかしなければ!!」と思い、今回の発刊に至りました。

 ペダルといっても大げさに考えることはないし、一番最初の段階から順を追って丁寧に説明し、練習を繰り返せば難しいことはないはず。本書ではペダルの基礎をしっかり学び、さらに演奏の中ですぐに実践できるように、「解説」と「曲集」の2本立てになっています。

《ペダルの解説と練習》

●大きなイラストと文字で、分かりやすく解説


 ペダルのしくみや踏み方をただ言葉で伝えるだけでは、「家に帰ったら忘れちゃった」ということになりかねません。そこで頭の中に具体的なイメージが作れるように、「3本ペダル」「ペダルの正しい踏み方/間違った踏み方」「ダンパー部分」それぞれのイラストを、読みやすい大きな文字とともに掲載しました。

●簡単なことから順序立てて覚えられる!

 内容は次の通りです。

○ペダルの種類…… グランド/アップライトの各ペダルの名前と機能を(2本ペダルの場合も含め)解説。

○ペダルの踏み方…… 初めてペダルを踏む日の足の動かし方を、エクササイズ付きで指導。

○ダンパーペダルのしくみ…… 「ダンパーペダルを踏むと、なぜ音が響くのか」「ピアノの中で、どんなことが起こっているのか」を理解するための説明。

○ダンパーペダルの使い方(1)…… 音を豊かに響かせるための方法。2通りのペダル記号を使って3曲ずつの練習付き。

○ダンパーペダルの使い方(2)…… 次の音へ移る時、切れ目なくなめらかに演奏するための方法。2通りのペダル記号を使って3曲ずつの練習付き。

《クラシック名曲レパートリー》

 長い年月を通し人々に愛され続けてきた名曲には、やはりメロディーやハーモニーに底知れない魅力と偉大さを感じます。せっかく取り組み始めたペダリングを美しい曲を使って復習してほしいので、バイエル後半〜ブルグミュラー程度を想定し、推敲を重ねに重ねて20曲をアレンジしました。パッヘルベル、バッハから始まり、古典派、ロマン派、印象派を経てサティまで、音楽史の流れも感じることが出来るでしょう。

 憧れの名曲を美しく弾けるようになるには、子どもにとっても大人にとっても正しいペダリングを習得することが必要不可欠です。ぜひこのテキストを使って、ペダルへ挑戦する「最初の一歩」を踏み出して下さい。


●プロフィール
国立音楽大学楽理科卒業。ピアノを井上初子、ポピュラー理論を橋本晃一の各氏に師事。卒業後、株式会社西武百貨店でトップセールスとして勤務の後、魚津経営実務研究所で一般企業の社員研修講師を務める。現在は「大人のためのピアノ教室」を主宰するかたわらビジネス誌にいたるまで執筆を行い、「心豊かな生活」を提案しながら幅広く活動を続けている。
現在「ムジカノーヴァ」(音楽之友社)にても連載中。

●著書
「大人のらくらくピアノ21」「おとなのためのテクニック・マスター全3巻(共著)」(以上ドレミ楽譜出版社)



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