2004.7月 第64号
中央アート出版社
コードで弾く
ポピュラー・ジャズピアノ
リードシート奏法【初級入門編】
稲森康利 監修/佐伯真魚 著
全2巻 定価各2100円
◆「型」を押さえることで「型破りな個性」が生まれる
「音楽をする」ことは、どこか「芝居をする」ことに似ています。同じ台本でも、演じる役者によって十人十色の仕上がりになります。演奏や解釈も、本来十人十色で良いのです。これでなければならないという答えやお仕着せはありません。
一方、芝居も古典芸能ではまず「型ありき」、そこから「型破りな個性」が初めて生まれます。音楽の世界でも、多くの場合はルールにのっとっていないものは、演奏していてもどこか心もとないもの。「型無し」になってしまいがちです。
でも逆に、その「型」さえわかっていれば、難無く演奏表現できるわけです。そして最終的な理想は「生きた芝居(音楽)」がどんどん「台本(楽譜)」から離れ、時にはその場の雰囲気や流れで変わる、まさに「ライブ」になることです。
◆メロディとコードの一段譜で弾く《リードシート奏法》で、
楽しい音の世界を手に入れる
「コードで弾くポピュラー・ジャズピアノ」は、イナモリメソッドの「リードシート奏法」(メロディーとコードネームだけが書かれた一段譜で即興的に音楽を演奏する方法)をべースに、気軽にポピュラー・スタンダードナンバーを楽しむためのテキストです。気軽にジャズを楽しみたい方はもちろん、独習したい方や、ジャズに興味の出てきた小学校中学年くらいの生徒に使用することもできます。
一段譜でポピュラーピアノを楽しむ初歩のポイントは、
1.基本的な読譜ができること
(音価をはじめ楽典の基礎がわかること)
2.コードネームがわかること
テキストの中には、誰でも知っている映画・アニメ音楽やポピュラー・ジャズのスタンダードナンバー、ヒット曲をふんだんに盛り込み、必要最小限の音で最大限の満足を得られるように考えて作りました。また、曲によっては難易度段階別の奏法も提示してあります。
◆ 1巻と2巻はどう違う?
テクニック的にそれほど大きな差はありません。【1巻】では、まず「コードネームとは何か」から始まり、楽譜に親しむことに重きを置いています。左手の奏法も、学習者の方のペースに合わせて、難易度段階別に選んで弾けます。また【2巻】では、「リードシート奏法」をお手本にした読譜と奏法のテクニックを身につけます。
より充実した響きを追求するために、読譜上のルールが少し増えますが、簡単なルールさえ身につけば、そのテクニックは「一生モノ」になるはずです。
この2册をマスターする頃には、「あの曲を自分なりに弾いてみたい」「自分で曲を作ってみたい」という、その人なりのオリジナリティー、アレンジ力もきっと身についていることでしょう。テキストの巻末には「アレンジに挑戦」のページもついています。
みなさまにとって、「楽譜をしっかり読めて、演奏できて、最後には楽譜から自由になる」という、一粒で三度美味しいテキストになれたら幸せです。
☆2004年9月7日(火)10時30分より、山響楽器中山店様(神奈川県横浜市)にて、稲森先生による 公開講座「ジャズピアノ
はじめの一歩」が開催されます。ぜひご参加下さい!
お問合せ・お申し込み先 山響楽器中山店 TEL:0120-78-6211(フリーダイヤル)
●プロフィール
◆稲森康利
東京芸術大学音楽学部器楽科中退。作曲 を長谷川良夫氏に学ぶ。ピエールカルダ ンに招かれパリのエスパスカルダン劇場に出演。ハービーマン、ミロスラフビトウス、アニタオデイ等と共演。近年はジャ ズ教育に力を注ぎ、独自のメソッドを開発。著書は90冊以上に及び、中国、台湾、韓国でも翻訳出版されている。
◆佐伯真魚
桐朋学園大学ピアノ科卒業。金澤桂子・ 三善晃・岩崎淑の各氏に師事。ヤマハEF講師プレイヤー大会金賞受賞。TVド ラマ・舞台音楽担当としても活躍中。全国で演奏活動中。イナモリメソッド東京 支部講師。尚美学園ピアノ科非常勤講師。日本演奏連盟会員。
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