2004.6月 第63号
ドレミ楽譜出版社
リピート先生の音楽教室
はじめてのソルフェージュ
松土正一・府川直子 共著
米原希衣子 イラスト

全2巻 定価 各735円
☆子どもたちの読譜の負担を少しでも減らしたい
「音楽は好きだけど譜読みは嫌い」「譜読みが嫌いでピアノをやめた」という生徒の言葉を聞いた時は、本当に残念でした。音楽の楽しみを楽譜が奪ってしまったのだと思います。しかし、音楽を専門とする私たちにも音符が読めなくて、音名を記入しながら苦労して練習した時期があったのではないでしょうか。
子どもたちの読譜の負担を少しでも減らす手助けができればと思い、「はじめてのソルフェージュ」を作りました。また、最も有効な暗記法の一つとして考えられる「音符や文字を映像としてとらえて覚える」方法で訓練ができるようにも工夫してみました。そのために、全てのカットは本書のために描かれています。
☆読譜に必要なことを、キャラクターがわかりやすく楽しく解説
本書では「リピート先生」や「ドギー」や「レイ」といった音符ごとのキャラクターが、全編にわたって読譜に必要なことをわかりやすく楽しく解説しています。また、実践に役立つように、一般的に使用されているピアノの練習教本の音域に合わせて、加線を必要とする音も考慮しました。更に、クイズ、ゲーム、言葉遊びなどを通して、作曲家や楽器などの音楽一般への興味や知識が増すように工夫しました。
聴覚が特に発達するといわれる幼児期に、楽器を弾くことと同時に、聴くこと、歌うこと、楽譜を読むこと、といった総合的な力を養うことが必要だと考え、本書は、リズムをたたいたり、声を出して読んだり、歌ったりして、楽しみながら譜読みの能力を身につけることができるようにしました。
ある音楽教室では、ワークを使用するグループと使用しないグループに分けて指導したところ、ピアノを弾く上で、進度や理解度に違いが出たということです。音符を見て覚えるだけではなく、歌ったり書いたりするワークの必要性が問われているのではないでしょうか。
☆幅広い年齢にも対応できる
本書は、はじめて楽譜にふれる子どもたちを対象としていますが、幅広い年齢にも対応できるように作りました。ピアノ教本と併用して、それぞれの子どもの発達段階にあわせて活用してください。さらに、曲を聴かせたり、楽器を実際に使ったり、作曲家についておもしろいエピソードを紹介したりと、内容を深めて戴ければ、一層楽しいレッスンになると思います。子どもたちにとって、譜読みが苦ではなくなり、楽しみとなって、音楽が大好きという気持ちをいつまでも持ちつづけてもらえることを願っています。
●プロフィール
◆松土正一
山梨県生まれ。山梨県立甲府第一高等学 校卒業。桐朋学園大学オーケストラ研究生を経て、国立音楽大学器楽科トロンボー ン専攻卒業。三浦高等学校音楽コース主任教諭。著書・共著に「トロンボーン教 本」「高校生のための新・楽典ワーク」他 (ドレミ楽譜出版社)がある。葉山フィルハーモニー管弦楽団指揮者。
◆府川直子
神奈川県生まれ。洗足学園大学音楽学部 声楽専攻卒業。玉川学園大学通信教育部修了。(財)日本オペラ振興会オペラ歌手育成部修了。藤原歌劇団準団員。元、三浦高等学校音楽科講師。現在、オペラ出演や病院・学校でのコンサート活動を行うかたわら、後進の指導にあたる。 |