2003.12月 第57号
共同音楽出版社
「ピッピッぴあの」シリーズ
(井澤満代、石川美登子、川又裕子 著/
本体価格 800円〜1100円)
井澤満代
石川美登子
川又裕子
♪子どもは音楽が大好き
子どもたちの習い事の中でも最もポピュラーなピアノ。しかし、「小さい頃習ったけれど、続かなかった」「練習が大変で、通うのが嫌になっちゃった」なんて声も聞かれます。そんな 途中下車 を少しでも減らそうと、私たちは長い間取り組んで参りました。
本来、子どもは音楽が大好きです。生まれて間もない頃から、音楽に反応し、体で表現するものです。「音楽を楽しむ」ということは、お父さんやお母さんと会話することと同じくらい、子どもの成長にとって大切な糧となるのではないでしょうか。
そのことを念頭に置いて、「言葉を話すのと同じように、音楽を楽しむことができるように」という願いを込めて、この「ピッピッぴあの」シリーズを作りました。
♪「音符の読み方」初歩からじっくり
ピアノのレッスンでは、「楽譜が読めること」「音がわかること」はとても重要な土台です。
音のひとつひとつは、言葉のひとつひとつと同じです。「ピッピッぴあの」シリーズは、ピアノを学びはじめる初期から、音そのものをひとつひとつ無理なく自分のものにしていけるように作りました。
テキストのページを開くと、そのページで「何の音を学ぶか」ということがすぐにわかるようになっています。また、音とリズムを一緒に学べるように作りました。
初めのうちは指使いや音名を書いていません。音そのものを覚えることを一番に重視しています。また、習った音だけで弾ける曲をたくさん用意しましたので、子どもの興味をそらさずに覚えられるようになっています。
♪「ピッピッぴあの」の特長
*音符からごあいさつ
初めての音を習うときには、
1)音を読む
2)音を書く
3)書いて弾く
4)弾いた音を聴く
この四つを、わかるまで繰り返し繰り返し学習することで、一音ずつ確実に音を習得していきます。どんどん先に進もうとせず、その子に合わせてゆっくり進めて下さい。「わかる、できる」と感じる体験の中から、楽しく自分のものにしていくのです。
♪みんな音楽が好きになる
たくさんほめて、励まして下さい。「ピッピッぴあの」は、はじめの段階から、子どもの心理に即した指導ができるように作ってあります。音を覚えるのには個人差があるものです。音楽がキライになるのは、「楽譜をすらすらと読むことができない」という苦痛から来ていることが多いようです。一人ひとりの速度に合わせて完全に読めるようにしてから先へ進むというやり方を繰り返していけば、しっかりとした土台ができ、どんな楽譜に出会っても、それが子どもの意欲を育てることになり、みんな音楽が好きになるのです。
●プロフィール
幼児から大人までの音楽指導法の研究グループ「水戸音感研究会」を主宰。
関東地方を中心に、全国のピアノ指導者と交流している。
音楽科ピアノ専攻卒業後、地元で三歳から七十歳の大人まで音楽教室で指導。
障害児教育や音楽学校などでも活動中。三十年間にたくさんの生徒に出会う。
「ピッピッぴあの」シリーズを全国各地で公開講座予定。他に「ぴあのフレンズ1,2」発行。 |