2003.2月 第47号


ヤマハミュージックメディア

年少幼児の無理なく楽しいレッスンのために
ミッフィーのぴあの絵本
1〜3


飯田真樹


●昨今のお稽古ごと事情と
 「ミッフィーのぴあの絵本」


 「3歳、4歳はあたりまえ?」と思われるほどに、巷では各種の年少幼児向けの教室が次々に開設され、少子化と早期化が表裏一体で進んでいる今日このごろ。こと音楽、ピアノについてもそれは例外ではありません。
また一方で、習わせる側の意識の変化も顕著になってきています。目に見える成長がすぐに表れなかったり、子どもの意欲にちょっと蔭りが見えたりすると、即、レッスンから離れていってしまう……。子どもの意欲が低い=指導者が子どものやる気を引き出せない、と考えられてしまうのです。
 こうした“早期化”と“意欲や興味を持続させる”という現場の課題に応え、年少幼児への無理なく楽しいピアノレッスンの実現のために、ヤマハとブルーナの提携開発によって制作されたのが、この「ミッフィーの ぴあの絵本」です。

●「ミッフィーの ぴあの絵本」の特長

 「ミッフィーの ぴあの絵本」は従来のピアノメソッドにはない次のような特長をもっています。

1.“ピアノ”“個人レッスン”という切り口で
  年少幼児にアプローチが可能

  3〜4歳の年齢に対応したメソッドや教育プログラムは、音感指導や歌・リズムといった切り口を含めたものが中心で、その多くは ピアノの個人レッスン という指導形態の中では機能しにくかったのですが、この「ミッフィーの ぴあの絵本」は“ピアノ個人レッスン”というスタイルの中で楽しくレッスンを展開していくことが
できます。

2.既存のピアノメソッドに入る前の
  導入テキストとして最適


 曲は1〜4小節の短い音楽フレーズ。読譜の指導が困難な年少幼児にも、絵本のイラストイメージと共に先生が弾いてみせ、興味を持ったら子どもがすぐにそれを真似をして弾く、といったスタイルで指導が可能です。また、テキストカリキュラムは全3巻を数ヶ月〜半年前後でマスターできるようになっていますので、いたずらに遠回りをすることなく既刊の主要ピアノメソッドに意欲いっぱいの状態で進むことができます。また、ピアノの心得のある保護者の方には、家庭でのピアノのてほどきにも格好のテキストです。

3.シンプルな中にも、
  豊かなイメージを育む素材がいっぱい


  テキストに使われているイラストはすべてブルーナのオリジナルイラスト。絵本から飛び出したかわいいイラストたちが、見事に音楽素材とマッチし、豊かなイメージを創出しています。

●「ミッフィーの ぴあの絵本」の特長

 テキストは1〜3の合計3巻。それぞれのテキストにはかわいいサブタイトルがついています。
ミッフィーのぴあの絵本1

ぴあのさん、
あそぼ!
片手で弾ける1〜2小節の短いフレーズで、ト音記号のド〜ソまでの音を順番に弾いていきます。
《曲目》
くらくしょん(黒鍵遊び)/とらんぽりん(ド)/こうしん(ド・レ)/どれみ・かなしいどれみ/ジグザグみち(ド・レ・ミ・レ)/やまびこ(ミ・レ)/おはなをそだてる(ド〜ソ、ドミソの和音)/そーっと(ド〜ソの弱奏)

ミッフィーのぴあの絵本2

ぴあのさんと
なかよし

左手と右手の交互奏を中心に、中央ハ音から上下に音域を広げ、ヘ音記号のソ(第4間)からト音記号のラ・シまでを使います。この巻を終了すると、バイエル、メトードローズや中央ハ展開方式による既存の主要メソッド(グローバー、オルガンピアノの本等)に余裕をもって進むことができます。
《曲目》
きゅうきゅうしゃ(
ラ・ファ)/
よびりん(
シ・ソ)/ぴんぽん(ド・ド)/
つなひき(ラ〜ミ)/
しーそー(シ・ソ)/じほう(ラ・ラ)/ちゃいむ(ミ〜ド・ソ)/まねっこオウム(ソラシドレのポジション)

ミッフィーのぴあの絵本3

ぴあのって
たのしいね!

今までに習った音を使いながら、8分音符、装飾音、重音、分散和音伴奏を経験します。初歩の指のドリルとして、既存のメソッドとの併用も効果的です。この巻終了後には、バーナムピアノテクニック、プレ・ハノンなど、より進んだ指のドリルへ学習を発展させることができます。
《曲目》
もうすぐごはん(8分音符)/なわとび(4分音符と8分音符)/かくれんぼ(8分音符を含む掛け合いのメロディー)/ぶらんこ(ド〜ソの8分音符)/みずあそび(装飾音符)/れっしゃ(アッチェレランド)/やまびこ(重音の響きの経験)/おちば(レガート奏)/サイクリング(分散和音による伴奏形)

各巻ともA4横判、32P、フルカラー仕様、800円となります。

 

●飯田真樹 プロフィール


東京芸術大学作曲科及び同大学院修了。在学中より作曲活動の傍ら、幼児の合唱・音楽指導、幼児〜大人のピアノ指導を行う。1989年より(財)ヤマハ音楽振興会・音楽指導スタッフとして、ヤマハ音楽教室におけるカリキュラム・教材・指導法開発に携わる。現在、(株)ヤマハミュージックメディアの制作プロデューサーとして、主に教育系のピアノ出版物の開発制作を行っている。



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