2002.5月 第38号


ドレミ楽譜出版社

ピアノとおともだちになる
「はじめてのピアノあそび」


加藤久美子

はじめてピアノを体験する子どもたちへのレッスン――。鍵盤の高い/低いもわからない。指も一本ずつ動かない。じっと椅子に座っていられない。音符だけの教本に入るには、まだまだ早すぎる――。そんな子どもたちに対して、いかにピアノへ興味付けるか、どう導くかに、教える側は四苦八苦することが多々あると思います。そこで、最初のレッスンから音を出して楽しく音楽体験できるように! はじめてのピアノ体験があそび≠フようにスムーズに楽しめるように! と願い、本書を考案いたしました。

《曲に合わせて、絵を指さしながら弾く方法》によって、

 ・譜が読めなくても楽しく出来る
 ・一本指で、のびのびと、歌ったり、弾いたり出来る
 ・ユニークな絵で、弾くタイミングや、鍵盤の位置がわかる
 ・年令が2才からでもはじめられる
 ・簡単な動きで、白鍵の一オクターブ、5つの黒鍵まで弾ける
 ・歌やメロディーの流れに合わせることにより、リズムやフレー  ズも学べ、アンサンブル感覚も養うことが出来る
 そして、「もっとピアノが弾きたい!」という気持ちを育てていきます。

《一本指で弾いてみましょう》

 “ド”の音を、『かえるのがっしょう』で体験してみましょう。

(1)四匹のカエルの絵を、「くわ」「くわ」「くわ」「くわ」と指差
   してみて下さい。            <指の準備運動です>

(2)歌に合わせて練習してみましょう。くわ くわ…… と入る
   タイミングも合わせて練習します。
   <音感、リズム感を養います>

(3)では、実際のピアノ鍵盤の上に指を置いて、歌と先生の
   伴奏に合わせて音を出しましょう。ドの音で くわ くわ……
   と弾きます。        <ピアノと一体感が生まれます>

 このように、ド≠フ単音を弾くことから始まり、レ、ミ……と音階順に曲を進めていきます。

《黒鍵を弾いてみましょう》

 『ねこふんじゃった』『なべ』『もぐらさん』など、2つ/3つの黒鍵の上の絵で、移動の練習も合わせて弾いていきます。

《5本の指で弾いてみましょう》

 絵と、歌と、ピアノ遊びを楽しみながら、右手や左手で弾いたり、他の指で弾いてみたり……。仕上げは5本の指で弾くことを促します。

《おさらいしましょう ※24・25頁参照》

 音符カード(『どれみ畑カードで音符=xドレミ楽譜出版社 刊)を使って、例えば、ひつじのカードと同じカード(ミ)を捜し当てたり、ぞうとぶたのカードのように、音符の高さでジャンケンポン(高い方が勝ち?)をしたり……。音符への導入も、カード活用でさらに効果的です。

 楽しい絵により会話も弾み、子どもの表情や心も明るく豊かになります。絵と指が、音と声になり、楽しいリズムに乗って、ピアノとおともだちになる――。そんな思いを託しました。どうぞ「はじめてのピアノ」を体験する子どもたちに役立てていただけたら幸いです。


●プロフィール

常葉短期大学音楽学部ピアノ科卒業。同短大専攻科修了。その後、小・中学校の音楽講師として勤務。現在、自宅にて音楽教室を主宰。教員時代の経験をヒントに、カードによるソルフェージュ指導を提案。カード教材「どれみ畑」を考案し、実用新案を取得。主な著書に「どれみ畑」シリーズ「はじめてのピアノあそび」(ともにドレミ楽譜出版社)があり、それぞれのテキストを用いた公開講座を全国の楽器店で展開中。



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