2000.9月 第18号
ドレミ楽譜出版社
音楽カード「どれみ畑」
マルチカードの良さを大いに活用し、楽しいレッスンを!
加藤久美子
「はじめまして! こんにちは。」お母さんに連れられて教室に入門する子は、年少さん、小学生などさまざまです。ことに、幼い子供は得意なこと、レッスンの理解度などもさまざまで、教師は一人一人に合ったレッスン作りが求められます。
ピアノに出会ったばかりの子どもたちにスムーズな音楽導入ができ、楽しみながら、繰り返し確実に音楽の力をつけてあげたい・・・・・・ そんな思いから生まれたのが、音楽カード「どれみ畑」シリーズ(ドレミ楽譜出版社)です。この「どれみ畑」は、「カードで音符(ト音記号・ヘ音記号)」「カードで和音(ト音記号・ヘ音記号)」「カードで楽典」からなるシリーズで、カードゲームを通して音楽の基礎が楽しく学べるようになっています。
《遊びながら「やる気」を引き出す5種類のカード》
「カードで音符 ト音記号1 ヘ音記号2 ♯♭入り」
音符カードを「線」や「間」のグループに拾い集めたり、音符の高さでジャンケンポンしたりと“お遊び感覚”で音符に親しんでいくことができます。「今日は30秒間で何枚読めるか、よーいドン!」と や のカードを“ドレミ”で読みます。もうドレミでは簡単に読めるという子には“ハニホ”で読んだり独音名で読んだり・・・・・・。カードの利点は、入門時から一人一人の生徒に合わせた使い方ができるという点です。年齢や学習のねらいによって、一人一人に応じた枚数、組み合わせが選択でき、何度でも繰り返し活用できます。
「カードで和音 ト音記号3 ヘ音記号4」
入門して半年、ピアノを弾く指も少しずつほぐれ、「どれみ畑」レッスンでは「(和音カードを床にばらまき、音符を魚にたとえて)魚さんが泳いでいます。この音の魚さんはどこにいるでしょう、つかまえて!(和音を弾く。)」すると、生徒はカード元気よく飛び回って探します。また、これらの和音カードの右下には“色彩マーク”がついており、同じ色彩マークを集めると、各調12枚のカードが揃い、転回形やカデンツの学習にも効果的です。これらのカードを使って、ビンゴゲームをしたり、トランプ(各調のTWXX7を揃える)のように遊んだり、コードゲーム当てをしたりと、さまざまな形で活用できます。
「カードで楽典」
中学校で音楽講師をしていた頃、モーツァルトの「トルコ行進曲」など弾いて聞かせてくれていた生徒が、試験では「」アラ? と思うようなミスをしていて、とても残念に思ったことがあります。長さ、強さ、速さでジャンケンポンしたり、かるた取りをしたり・・・・・・ 記号や楽典も楽しく身につけさせたいものですね。
《耕せば耕すほど力になる。目 耳 手 頭を大いに活躍させ、ハラハラ ワクワク ドキドキ》
「どれみ畑」の活用法は、音当て、リズム作りからカード遊びまで、挙げればきりがないほど豊富です。しかし、これらの遊びも“ドレミ”がわからなければできません。そこには、先生方の指導があってこそ、初めて使いこなしていけるものなのです。私はカードの持つたくさんの可能性を、日々のレッスンを通して子どもたちに教えられました。子どもは種です。日に当てたり水を与えたり・・・・・・。「どれみ畑」にどんな花や実が成るのか楽しみです。
●プロフィール
常葉短期大学音楽学部ピアノ科卒業。同短大専攻科修了。その後、小・中学校の音楽講師として勤務。現在、自宅にて音楽教室を主宰。教員時代の経験をヒントに、カードによるソルフェージュ指導を提案。カード教材「どれみ畑」を考案し、実用新案を取得。全国の楽器店で、カード活用セミナーを開催中。
●おもな著作
「どれみ畑」全5種類(ドレミ楽譜出版社)
「カードで楽典」
「カードで音符 ト音記号」
「カードで音符 ヘ音記号」
「カードで和音 ト音記号」
「カードで和音 ヘ音記号」 |