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全音楽譜出版社 全音ピアノライブラリー グリーグ 《ペール・ギュント》組曲 第1番・第2番 (関 小百合 校訂・解説/税込価格1260円) ![]() 今年はグリーグ没後100年にあたるグリーグイヤー。この記念の年に、誰もが一度は耳にしたことのある名曲《ペール・ギュント組曲》のピアノ独奏版が出版されます。 ◆破天荒な青年ペールの物語《ペール・ギュント》 《ペール・ギュント》は、グリーグが曲を発表した当時から人々に賞賛され、今なお愛され続けています。しかし、意外にも「曲は知っているけれど話を知らない」という人が多いのが実際です。《ペール・ギュント》とはノルウェーの劇作家であるイプセンが書いた劇詩のタイトルであり、この物語の主人公の名前です。ノルウェーの青年ペールが送ったその破天荒で壮大な人生の物語にグリーグが全5幕(26曲)の音楽をつけて発表し、たいへんな人気を博しました。その中からグリーグ自身が人気のあった曲を4曲ずつ選んでまとめたものが、《ペール・ギュント》組曲第1番・第2番なのです。今回出版される曲集では、物語のあらすじと、各曲の場面について細かく触れた解説がついています。ペールがモロッコで見た朝の風景、ペールを誘惑するアニトラ、山の魔王の宮殿でトロル達に追い回される恐ろしい情景、ペールを待ち続けるソルヴェイグの清らかな歌等々…ペールの冒険に思いをはせながら、壮大で魅力あふれる物語を想像し演奏することで、より楽しみが増すことでしょう。 ◆この曲集だけの特別収録「山の魔王の娘の踊り」 編纂にあたり、在日ノルウェー王国大使館やグリーグ博物館――トロルドハウゲンの多大なる協力により、数々の貴重な資料を得ることができました。その貴重な資料や文献に基づき、作曲家「グリーグ」や「ペール・ギュント」にまつわる珍しい写真や絵をふんだんに織り込んだ解説は、きっと興味深く読んで頂けるものと思います。 ◆レッスンに取り入れたい名旋律 中級程度で演奏できる「ペール・ギュント組曲」は普段使いの教材として、また、新しい発表会でのレパートリーとしてもお薦めできるものばかりです。華やかで舞台映えする名曲が揃い、曲中にはグリーグの特徴である「叙情性」が散りばめられ、学習者の表現力習得には最適です。また、ダイナミックさや大らかさの表現も求められますので、しっかりした指作りや基本の技術を見直し、向上を図るための教材としても大いに役立つことでしょう。有名なメロディを演奏する喜びの中で想像力を培い、豊かな音色を追求する勉強にもたいへん適しています。 関 小百合(せき・さゆり) |